金利リスク問題と負債サイドの盲点

金利リスク問題と負債サイドの盲点

先行するアメリカやEUの金融政策の正常化に続き、わが国の金融政策もようやく舵が切られた。こうした正常化局面において、特に長期金利の上昇が、世界の銀行が抱える債券に著しい影響を与えている。わが国においては、農林中央金庫がアメリカ国債やCLO(Collateralized Loan Obligation)などの長期債券・債権に係る評価損を背景に、巨額の赤字と増資を表面化させることとなった。
  
野崎浩成 東洋大学 教授 著者経歴
 

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