AIガバナンスの最前線(下)―各国の制度比較から見える日本の戦略

AIガバナンスの最前線(下)―各国の制度比較から見える日本の戦略

 AIが社会の前提を高速で書き換えるなか、安全にAIを活用するための「AIガバナンス」の必要性が高まっている。専門家の羽深宏樹弁護士に話を聞いた。前編では、アジャイルガバナンスの基本的な考え方について整理した。後編では、各国の制度比較を通じて、日本の立ち位置と今後の戦略を考える。日本はAI活用を後押ししつつ、包括規制を設けず既存法を軸にガバナンスを進めている。EUはAIの利用目的に応じて段階的な義務や禁止を課す包括的なAI法を導入し、米国は州法と企業の実証を軸に制度を作ってきた。AI主権をめぐっては、半導体やデータ、サービスなどのレイヤーを戦略的に組み合わせることが重要であり、日本型アプローチは国際的にも注目されている。(聞き手/編集委員 大崎貞和)
  
羽深宏樹 京都大学法学研究科特任教授 著者経歴
 

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