証券会社の破綻処理と投資者保護

証券会社の破綻処理と投資者保護

 投資者保護基金制度は証券会社の破綻処理制度の一環として整備されてきた。証券会社の場合、顧客資産の分別管理が適切に行われていれば、顧客資産は会社財産から切り離されて保護される。投資者保護基金制度は証券会社の破綻の際に分別管理が不適切であったために顧客資産が返還できない場合に、一定限度で補償を行う制度である。欧米では投資者保護基金制度が倒産手続やレシーバー制度と密接に連動して運営されている。このたびの金融商品取引法改正に伴う顧客財産管理人制度の導入により、日本でも登録取消しや廃業時において顧客財産の一層迅速な保全・返還が可能となることが期待される。
  
大久保良夫 日本投資者保護基金前理事長 著者経歴
 

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