コーポレートガバナンス・コードを用いた改革の限界と今後の留意点

コーポレートガバナンス・コードを用いた改革の限界と今後の留意点

 今回のコーポレートガバナンス・コードの改訂によって、当初眼目とされたコードのスリム化が看板通りに実現したとは言い難いが、同時に、今回の改訂で何か新たな要素が大きく付け加わったということでもなさそうだ。これは、コードの改訂を通じてコーポレートガバナンス改革を推進していくというこれまでの手法に限界が来ていることの証左ではないか。今後のコーポレートガバナンス改革のあり方について考えていく上では、単純にこれまでの延長線上で考えるのではなく、改革を取り巻く環境の変化を十分に踏まえていくことが必要となる。コーポレートガバナンスの向上は引き続き重要な課題となろうが、その中で当局に求められる役割は、次第にこれまでとは異なったものとなってくるだろう。
  
池田唯一 大和総研専務理事 著者経歴
 

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