株式新規公開(IPO)をめぐる制度改革のあり方

株式新規公開(IPO)をめぐる制度改革のあり方

-ベンチャー企業の成長促進という課題-近年、新たな産業の担い手となるベンチャー企業への成長資金供給や株式新規公開(IPO)のあり方をめぐる議論が活発である。その背景には、GAFA、GAFAMなどと称され世界を席巻する巨大IT企業を生み出した米国や膨大な人口と急速な成長で2010年には日本を抜いて世界第二の経済大国となった中国などと比べて、成長力が見劣りする日本経済と日本企業の現状に対する問題意識がある。日本では、創業間もないベンチャー企業に成長資金を供給するベンチャーキャピタル(VC)ファンドが拡がりを欠き、IPO企業も規模が小さく、株式公開後の成長性も高いとはいえないのが実情である。
  
大崎貞和 野村総合研究所 主席研究員 著者経歴
 

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