デジタル通貨とこれからの金融インフラ
「デジタル通貨」とは一般に、ブロックチェーン・分散台帳技術により「トークン化」された、価値が安定的な支払手段を指す。具体的には、①中央銀行の債務である「中央銀行デジタル通貨」、②裏付け資産によって暗号資産の価値安定を図る「ステーブルコイン」、③進化型の銀行預金である「トークン化預金」がある。100を超える企業や金融機関で構成されるデジタル通貨フォーラムでは、銀行による進化型預金の発行を提言した。この提言に基づく円建てトークン化預金「DCJPY」は、昨年から既にGMOあおぞらネット銀行が発行しているほか、本年9月にはゆうちょ銀行とSBI新生銀行が今後発行を予定または導入検討中である旨を公表している。