資源循環を日本の競争力に

資源循環を日本の競争力に

 これまで環境政策として捉えられてきた資源循環は、いまや産業競争力や経済安全保障を左右する重要課題となっている。日本には高度なリサイクル技術や製錬設備、制度運用の蓄積がある一方、リサイクル原料の海外流出や国内需要の不足などにより、再生資源のサプライチェーンが十分に形成されていない。本稿では、不適正なスクラップヤード対策などによる公正な競争環境の整備に加え、需要創出、品質向上への投資、トレーサビリティ、国際的な原料調達を一体で進める必要性を論じる。資源制約が強まる中、国内外のリサイクル原料を日本の技術につなぎ、再生資源として製造業に供給する、持続的な市場を形成することが、日本の競争力につながる。
  
塚原沙智子 環境省産業廃棄物規制企画官 著者経歴
 

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